"ジェネリック医薬品"ってなに？

ジェネリック医薬品について

くすりには、薬局・薬店で購入できる「一般用医薬品」と、病院や薬局等の医療機関で医師や薬剤師に処方してもらう「医療用医薬品」の2種類があります。

このうち、医療用医薬品はさらに「新薬」と「ジェネリック医薬品」の2つに分けることができます。

「新薬」とは、新しく世の中に生み出されたくすりのことで、その開発には10〜15年という長い年月と、数百億円以上の莫大な費用がかかります。このため新薬は、発売から一定期間、開発した会社だけがそのくすりを製造・販売できるよう、特許（20〜25年）が保護されています。

この特許期間が終了した後は、他の会社も「新薬」と同じ有効成分を使い、同じ効能・効果をもつくすりを製造・販売できるようになります。このくすりのことを「ジェネリック医薬品」といいます。

ジェネリック医薬品は、先発品の特許が切れた後に発売されるため「後発医薬品」とも呼ばれます。一方、もともとの新薬は「後発医薬品」より先に発売されているので「先発医薬品」と呼ばれます。

「新薬」は、特許期間が満了するまで多くの患者さんに使用され、その間に安全性や有効性が確認されます。

その「新薬」と同じ有効成分を使って開発されるジェネリック医薬品も、新薬と同様に「薬事法」などの法律や規制・基準を守って開発されます。

開発されたジェネリック医薬品は、国（厚生労働省）によって、有効成分・用法・用量・効能・効果が同じであるかどうかだけでなく、効き目や安全性、品質が新薬と同等かどうかについても厳しく審査されます。

また、そのジェネリック医薬品の製造方法が適切かどうか、医薬品の品質を確保できる製造所で作られているかどうかについても確認されます。

ジェネリック医薬品は、新薬と同様に有効性・品質・安全性について国から認められた、安心して使うことができるくすりだと言えます。

ジェネリック医薬品は、新薬の特許満了後に発売される、有効成分・有効成分の分量・用法・用量・効能・効果が新薬と同じくすりです。

新薬のように一から開発する必要がないため、ジェネリック医薬品の開発には比較的短い期間で済み、開発費も少なく抑えられます。

開発にかかる期間やコストを大幅に抑えられることから、ジェネリック医薬品の価格は新薬よりも安く設定されています。3割以上、中には5割以上安くなるものもあり、皆さんのお財布にも優しいおくすりです。

またジェネリック医薬品の中には、患者さんがより服用しやすいように、大きさや味、においなどを改良したり、医療関係者の方々が調剤しやすいよう、安定性を高めるなどの工夫がなされているものもあります。

使用される皆さんのニーズに応えるために、さまざまな工夫がされていることも、ジェネリック医薬品の大きな特徴です。