もっとも一般的なタイプのソフトカプセルです。
最近では健康食品などにも広く使われているのを、目にすることがあるかもしれません。

カプセルの皮（剤皮）になるシート状のゼラチンで、液状の薬物を包み込み、 カプセルの形に成形します。

◆ カプセルの形（カタチ）

ロータリーダイカプセルには、「ラウンド」「オーバル」「オブロング」などの形があります。
形によって入れられる内容液の量が異なるため、内容量に応じてカプセルの形を使い分けます。

◆ 作り方

シート状にしたゼラチンで液状の薬物を挟み込み、回転する円筒形の金型で打ち抜いて作ります。
このとき、ゼラチンのシートは適温に温められて柔らかくなっています。

ゼラチンシートの間に噴き出された薬物によって、シートが金型の穴の形に沿って膨らみ、 球状や楕円状のカプセルになります。その後、金型の圧力で成形・打ち抜きされ、 ロータリーダイカプセルができます。

名前の通り、シーム（つなぎ目）のない、きれいな球形の粒であることが特徴です。
直径はおよそ 1mm〜10mm と小さく、ロータリーダイカプセルでは大きくて飲みにくいという方にも、 飲みやすいサイズです。

シームレスカプセルは、界面張力（表面張力）を利用して作られます。水滴やシャボン玉をイメージすると わかりやすいかもしれません。水滴やシャボン玉もつなぎ目がなく、きれいな球形です。

水滴やシャボン液の中の水同士がくっつこうとすることで、表面の水が内側に引っ張られ、丸い形になります。 この「くっつこうとする力」が界面張力です。シームレスカプセルも、この界面張力を利用して、 継ぎ目のない球形に成形されています。

シャボン玉は、外側がシャボン液の膜・内側が空気でできていますが、 シームレス ::contentReference[oaicite:0]{index=0}