軟カプセル剤のマーキングシステム

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   軟カプセル剤のマーキングシステム

軟カプセル剤は、剤形が球面体であり、剤形表面へのマーキングが困難であることから、 錠剤に比べマーキングの施された製品が普及していないのが現状です。
医薬品表面への印字方法として、オフセット印刷法、インクジェット印刷法などもありますが、 環境に配慮したマーキングシステムであるとはいえません。
そこで、軟カプセル剤に適し、なおかつ環境に配慮したマーキングシステムについて検討いたしました。

1.従来のマーキングシステム

◆ オフセット印刷法

刷版についたインクを、転写ローラーにいったん移し、それを介して軟カプセル剤表面に転写し、印字する(接触マーキング)。

軟カプセル剤へのマーキングにおける問題点
・製剤の物理的変化(凹み、割れなど)
・刷版の機能劣化
・曲面への印刷が困難
・印刷パターンごとに刷版の作成が必要

◆ インクジェット印刷法

軟カプセル剤表面に、微滴化したインクを直接に吹き付け、印字する(非接触マーキング)。

軟カプセル剤へのマーキングにおける問題点
・印刷の未乾燥による転写、色移り
・前処理が必要(インク定着のための有機溶媒処理)
・曲面への印刷が困難

2.レーザーマーキングシステム

◆ レーザーマーキング法

軟カプセル剤表面にレーザビームを照射し、印字します。

レーザーマーキングのメリット
・曲面へも、容易にマーキングできる。

ラウンド オーバル オブロング
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※ TCマークは東洋カプセルの社名ロゴです。

・細菌や汚れの心配がなく、製剤の物理的変化(割れ、傷など)がほとんどない。
・前処理が不要。
・インクや有機溶媒等が不要であり、環境に配慮した方法である。
・コストが従来に比べて安価である(インク、刷版などの消耗品が不要)。

レーザーマーキングの問題点
・カプセルの色(白色、淡色)による文字識別性が異なる。
・カプセル接着部位へのマーキングによる識別性。
・モニタ検査システムがエラーを起こす可能性がある。
・海外に比べ、日本におけるレーザーマーキングの実績が少ない。

レーザーマーキングの安全性
日本国内において、食品に対するレーザーマーキングの事例が存在します。
また、海外におけるレーザーマーキングの使用は進んでおり、 レーザーマーキング済みのフルーツの安全性が FDA で認められています。
更には、医薬品についても、ヨーロッパやアメリカでの特許取得で認められています。
レーザーマーキング実施例:お菓子、フルーツ、野菜、卵、煎餅、サプリメント etc.

レーザーマーキングの実例

1.印字可能な文字列:英語、数字、カタカナ、ひらがな、漢字、図形

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2.文字数:カプセル面積中に収まる範囲で可能

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3.文字高さ・幅:カプセル面積中に収まる範囲で可能(文字を大きくするのに有効)

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4.X軸・Y軸オフセット:印字開始位置の調節(カプセル面積内で移動可能)

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5.文字角度:印字角度の調節

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3.本技術に関する発表

本技術について、次の学会・学術誌にて発表を行いました。

【日本薬学会第129年会】

開催日:2009年3月26日(木)~3月28日(土)
会 場:国立京都国際会館、グランドプリンスホテル京都(京都)

演 題:軟カプセル剤の次世代マーキングシステムの開発
演 者:吉野 愛1、高橋 雅人
発表日:2009年3月27日(金)

(1:東洋カプセル)

【PHARM TECH JAPAN】

論文タイトル:軟カプセル剤のマーキングシステム
著 者:吉野 愛
雑誌名:PHARM TECH JAPAN 2008年7月号(Vol.24 No.8): 1581-1584, 2008

(1:東洋カプセル)

軟カプセル剤のマーキングシステムについてご興味をお持ちの方は、 下記よりお問い合わせ下さい。

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Tel:0544-26-3682
Fax:0544-23-8165
E-mail:info@toyo-cap1.com

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〒418-0019 静岡県富士宮市南陵7(富士山南陵工業団地内 第7区画)
TEL:0544-21-9513

● GMP認定 医薬品製造工場
● ソフトカプセル製造(ロータリーダイ/シームレス)
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芝川工場(食品)

〒419-0305 静岡県富士宮市下柚野175-1
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● GMP認定 食品製造工場
● ソフトカプセル製造(ロータリーダイ)
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● 錠剤製造
● 顆粒製造
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